パワハラを見逃さない

介護現場ではパワハラが多いといわれています。利用者のケアは決して簡単なものではなく、スタッフは常に緊張感を持って働かなければなりません。しかも、チームワークが良くなければ上手く業務が回らなくなってしまいます。しかし、命を預かっている現場であるため、責任ある立場の上司はピリピリしていることも少なくなく、ちょっとしたことで怒りを買ってしまうと、それが職場でのパワハラに繋がってしまうこともあるようです。

そこで、もしもパワハラを受けてしまった場合は、その内容を日記につけておくという方法をおすすめします。日にちや時間、言われた言葉やされた事をできるだけ詳しく残しておくのです。また、録音機器を用意して一部始終を録っておくことも有効です。パワハラを公にする時に、「言った」「言わない」の水かけ論を避けるときに役立つからです。そして、ある程度のパワハラ被害の証拠が集まったら、介護施設の所長などに訴えるようにしましょう。また、同じようにパワハラを受けている人がいれば、その人と協力することも大切です。

また、施設規模や職場の雰囲気にもよりますが、介護施設はパワハラが多いため、相談窓口を設けている施設もあります。ですから、勤務先に相談窓口がある場合は、そこに相談し、問題の解決を依頼することも一つの方法です。パワハラは対処法を間違えると過激になるケースがあります。そのため、自分一人で何とかしようと考えず、誰かに相談するようにしましょう。また、このような相談窓口がなく、頼るところがない場合は、外部の相談機関があるので、そこを利用すると良いかもしれません。パワハラで受ける心身的なストレスは想像以上です。自分が退職に追い込まれないようにするためには、黙っていないで相談する勇気を持つことが大切です。